こんなにいろいろ栄養が!蕎麦の栄養素について
私達日本人にはとてもなじみ深いお蕎麦ですが、近年、その蕎麦の栄養の豊富さ、体への効果が改めて見直され始めています。そこで今回は夏にはつるつる冷やしておいしい、冬には温めて食べたいお蕎麦の栄養の秘密についてまとめました。
目次
蕎麦は古来から健康食
蕎麦は昔から食べると健康になり長寿になると言われる食べ物でした。日本の山間部などでは取れる作物が少ない時でも蕎麦を食べることで栄養を補ってきました。それゆえ山間に住む人は厳しい環境であっても長命であることが多いと言われています。また、中国、ネパール、ブータンなどでも蕎麦は栽培されており、昔、モンゴルの韃靼(だったん)人と呼ばれる人達が食していた蕎麦は、今でも韃靼蕎麦という名で呼ばれています。この蕎麦は日本の蕎麦と違い独自の苦みや渋みがあるとされていますが、高地に住み作物の少ない韃靼の人達を助けた大変栄養価の高いものとされています。
その1・蕎麦の栄養素
ポリフェノールの一種、ルチン
蕎麦には様々な栄養素が含まれていますが、これらには成人病や生活習慣病を予防する効果があると言われています。例えば蕎麦にはルチンと呼ばれるポリフェノールの一種(緑茶、ワインなどにも含まれる)が入っていてこの成分は血管を丈夫にし血液をサラサラにしてくれる効果があるのです。血管が健康だと体内に必要な栄養素が行きわたりやすく、内臓も弱りにくいのです。もちろん血管の病気である動脈硬化なども予防してくれ、血圧を安定させる効果もあります。他にも蕎麦に含まれるコリンという成分は肝臓を保護すると共に脂肪を付きづらくし、脂肪肝などを予防する効果もあります。
その2・蕎麦の健康への影響
なんと!疲労回復や身体の抵抗力を高める!?
蕎麦は毎日の疲れや身体の抵抗力を高める効果も期待できます。これに役立ってくれるのがビタミンB1、ビタミンB2、必須アミノ酸であるリジン、トリプトファン、メチオニン、シスチンなどの成分です。ビタミンB1やB2は疲労回復に役立ち、体の免疫力を高め皮膚の粘膜を強化します。例えば肉体疲労時や身体の体内バランスが崩れている時にできやすい口内炎などの症状も予防できます。また、必須アミノ酸は体の生成にはかかせない成分ですから、蕎麦を食べることは丈夫な体作りと病気になりにくいということに繋がるのです。
その3・美容やダイエットにも!
蕎麦は美容やダイエットにも効果が高い
蕎麦は体にも良い食べ物ですが、実は美容やダイエットにも効果があると言われています。例えば、先ほどご紹介したポリフェノールの一種であるルチンには抗酸化作用がありいつまでも若々しい肌や容姿を保ってくれます。同時に老化を防ぐビタミンEも蕎麦には含まれています。つまり蕎麦はアンチエイジングにはとても最適と言えるのです。他にもビタミン群が皮膚の粘膜の保護、髪の生成などに役立ちます。食物繊維も非常に豊富に含まれているため便秘解消などの効果もあり、ニキビ、吹き出物の解消にもつながります。また、蕎麦は低カロリーであること以外にも低GI食品であり(低GI食品は食後の血糖値の上昇が穏やかである。これは栄養が脂肪になりにくいという効果がある)ダイエットなどをしている人には最適な食品であると言えます。
蕎麦がきや蕎麦湯でより効果的に栄養摂取
蕎麦は通常よく見られる麺の状態で食べても十分体に良いですが、そばがきや蕎麦湯として摂取することでより高い効果が得られます。まず蕎麦がきは蕎麦を茹でずに団子状にして食べる料理方です。この方法だと栄養素が外に出ることなく特にルチンなどを効果的に摂取できるのでより体に良いのです。また、蕎麦湯には蕎麦の栄養素である水溶性のビタミン類、ビタミンB1、B2や、ルチン、ナイアシン、コリン、たんぱく質などが溶けだして豊富に含まれています。蕎麦を食べる場合は汁や蕎麦湯も摂取した方が栄養効果はより優れたものになります。
まとめ
いかがでしたか?お蕎麦は健康の良いことはもちろん美容にも効果的な食べ物なのです。夏の暑さが厳しい時期や冬の寒さで体の抵抗力が弱っている時は、特に積極的にお蕎麦を摂取して健康と美しさを保ちましょう!